001-04-04

★コンテンツ
・No.5ギャラガ の紹介、カタログ、ドット絵


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■ 画像 ギャラガ カタログ 表


丹波寛斎(以下 寛斎):No.5 ギャラガ。1981年9月発売。
私、ディグダグの後にハマって、255面クリアしてリセットがかかるところまでやりこみました。敵のタマが出なくなるバグも試しましたが、チートなしのガチで255面リセット達成しましたよ。
1位のネーム入れの曲が好きでしょうがなく、どの店に行っても終わったらあの曲が聞けるように、とにかくやりこみました。
最初はパックマニアのSさんと、同学年の他校生「ゴンソ」君を師匠にしてプレイを参考に、そのあとはソニーのICF-6700を愛機にしていた同級生のヒロキ君に教わり、最後はスーパーソフトマガジンのチャレンジングステージ攻略で。
ヒロキ君はオリエンタルの近所に住んでて、高校1年か2年の夏休みは「食っちゃ寝、食っちゃ寝、ギャラガ、ギャラガ」だって言ってた第3の師匠です(笑)


怪獣:ひでごんす(以下ゴンス):その話も当時は聞いてなかったな(笑)いろいろと記憶を総合すると多分、あんたが高校2年のとき、1983年じゃないかな。


寛斎:迷惑な客ですが、ゲームオーバー後に1位のネームレジスト曲を、終わらないようにたまにレバーを入れつつずっと録音してたら、1時間ぐらいだったかして曲が終わり、ギャラガ群が収縮揺動してるときの音に置き換わったんですよ。それでもレバーを入れ続けてましたが、ずっとその音だったので、録音停止。
ネーム入れも終了させました。あれは255回演奏したら終了とかプログラミングされてたのか…
まぁ、謎です。レバーを左右に入れるのを失敗しただけなら、ネームレジストが強制終了するはずなんで。


ゴンス:いやいや、あんた、ホントに迷惑な客だね(爆笑)


寛斎:細野晴臣氏のVIDEOGAME MUSIC では2位~5位の曲がフューチャーされてて、1位の曲は短時間しか収録されなかったんですよ。あと、基板のテストモードでは1ループしか流れない。なので長時間聞きたい場合は、プレイ後にネームレジストを終わらせないようにレバーを入れ続けて録音するしかなかったんですよ(笑)


ゴンス:それにしても1時間以上も録らなくていいでしょ(笑)


寛斎:まぁ、とにかく、それほど好きだったってことで、勘弁してください(爆) その後MDというメディアが出た時に、スゴい細かい時間設定で編集できるようになったんです。そのときにMDで無限ループ編集しておけばよかったです。自宅のMDプレイヤーが壊れちゃって、車にはついてるのに、
家で新しいディスクを作れないんですよ。(;´д` )動画サイトとか見てても、1位の曲を長時間録音してるのは見たこと無いし。


ゴンス:まぁそこまであの曲が好きなヤツが、全世界であんただけなんぢゃないか?(笑)


寛斎:そっスかねぇ… (;´д` )
ルート5の会社紹介では、ナムコゲームの特徴として「息の長いゲーム」が多いみたいに書いてて、パックマンとギャラクシアンが例として挙げられてました。現代になり結果的にみると恐らく、このギャラガが最も息が長かったんじゃないかと思うんですが、この会社紹介の時点では発売から1年経ってませんね。
なので「息の長い」評価が出来る状態じゃなかったんですけどね。これも発起人のお三方のプレイを見た記憶が…


ゴンス:俺はあんたと同じでシューティングが好きだったんだけど、他の2人は「撃ちゃ勝ち」と称して、そんなにやりこんでなかったかな。

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■ 画像 ギャラガ カタログ 裏

寛斎:ルート5の「大逆転の要素」的なところで、奪われたファイターを奪還することでデュアルファイターになるという点。
ドッキング強化モノとして既に大ヒットゲーム「ムーンクレスタ」が出た後ですから、この要素もそんなにインパクトなかったんですかねぇ…


ゴンス:ギャラガは2機、クレスタは3機だからね。ただ、面の構成は全然違ってたよね。クレスタは動きが完全にパターン化されていたけど、ギャラガは敵が編隊になったときにどの位置にいるかで、画面内の動きに少しずつ違いがあった。基本動作はザコ、ゴエイ、ボスで決まっていて、それぞれの画面内初期位置の違いで、軌跡が少しずつ違うというね。


寛斎:とは言え、画面上部に編隊を組むまでの間にひたすら撃ってしまえば、ほとんどの敵を消せるんですよね。コツとしては、画面の左右方向に多くの敵を並べてしまうと、そいつらから出る弾が画面の左右いっぱいに弾幕のようになるので、画面の左右どちらかだけに敵編隊を寄せるような撃ち方で、編隊を組むまでの敵を退治していけば
攻撃が始まったときの避けられる範囲が広くなり、やられにくくなる。これはヒロキ君に教えてもらいました。


ゴンス:そんなことがわかるところまでは3人ともやってないな。


寛斎:基板の構成等はバイナリアナリシスに任せるとして、素人臭い言い方ですが、BGMの「音色」が他のゲームと違っていて、そこがまた「キャッチー」だったんですよね。なんか「低音が効いてる」というか、ね。あと1位のネーム入れの曲の最後というか、つなぎの部分にあたるというか「ビビビ」って音。


ゴンス:確かに、ギャラガとクレスタのハードの違い?はよくわからんけど、クレスタみたいな極端な電子音とは音の感じが違うね。


寛斎:その新しい「感じ」にハマったんでしょうね。俗に言う「ピコピコ」って音とは違う重厚感みたいなところ。曲的には、オープニング曲、捕獲曲、奪還曲、ファイター誤射曲、チャレンジングステージパーフェクト曲、同逃し曲、ネーム入れ1位曲、同2位以下曲と多彩でした。ファイター誤射曲はラジアメのコーナー切替時に流れてたんだったかなぁ…
それが聞きたくて、わざと捕獲されたファイターを撃ったりして(笑)
それから、2人ゲームをすると、2プレイヤー側はスコア表示が1000万点の桁まで表示され、255面の後は0面、1面と強制終了されないようです。動画サイトを見てたら、9時間とかかけて2000万点ぐらいまでやっている動画がありました。


ゴンス:ナムコとしてはかなり息が長いゲームだったんだけど、攻略してしまったプレイヤーにとっては、無限に遊べるゲームとなり、基本的にはギャプラス登場と共に徐々に設置台数が減っていった感じだったかな。


寛斎:でもたぶん、更にその後ではギャプラスはなくなっても、ギャラガは残っていたんじゃないですかねぇ… その頃にはゲームセンターから足が遠のいていたような時期でしたが…


ゴンス:中央研究所から三島営業所に異動になった後、タイトーの営業時代だから1988年頃かな。温泉のゲームコーナーも担当してたことがあった。ギャラガは比較的インカムが高かったから、ギャラガの基板を本部に依頼したんだけど、人気があるので基板の在庫はないと三島への追加導入は断られた。


寛斎:温泉ね。ギャプラスよりギャラガの方がフツーの人にはとっつき易いし、「温泉」という特殊なロケーションが、ギャプラスよりもレトロゲームの方を選ばせるんですかねぇ。あとは「これ、昔よくやったんだよね。見てろ」みたいな、腕自慢的なプレイヤーあてこみ みたいな、ね。
結果、ナムコの中でもかなり息の長いゲームだったんでしょうね。
残念ながら2019年のゲーセンにギャラガは残ってないんですが、驚いたことに1990年発売のセガのコラムスは、複数のロケーションで現役稼働してて、そこに行くといつもオッサンがプレイしているという。上海、四川省とパズル系は業界の誰もが想像し得なかったロングセラーになってるんじゃないですかね。


ゴンス:コラムス! 高岡の実家に帰ると、大仙 立野店(もうない)にコラムスがあった。なんかしらんが100円出して遊んでた。自販機ショップ 大仙はまたコラム化ですかね。コラムスだけに。(爆)


寛斎:大仙(笑) 原始人の根城でしたね。原始人ほど利用しなかったけど、そのうち「俺と大仙」ですね(笑)

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■ 画像 ギャラガ ドット絵


寛斎:ギャラガはラリーXと同様にチャレンジングステージがあり、その発生面も同じでした。3,7,11,15面…と。 そこに登場する多彩なキャラクターとその動きもプレイヤーを飽きさせない要素でしたね。カタログ裏にも「華麗なるチャレンジングステージ」と書いてあるし。
11面のトンボはギャラクシアン製作時に既にあって、キャビネットのイラストがこのトンボモチーフだったとMr.ドットマン-全仕事 前編に書かれてますね。
そして全世界でも私だけが気に入ってたのかもしれないんですが、面数の表示マークです。各面スタート前に表示音と共に1つずつ表示されるのですが、255面で0面に戻るので、最大表示は249面なんです。
この面では表示完了する前に敵の攻撃が始まってます。面表示マークが何個表示されると、敵の攻撃が開始されるか までは突き詰めて確認してないんですけどね。


ゴンス:そこんとこは、あんまり見てなかったな。ひろしとルート5も多分そうで、彼らの企画したゲームには面数表示マークは出てこなかったと思う。


寛斎:キョーミ無かったんスね。チャレンジング31面の敵は、今でこそゲームまにあなら誰でも「エンタープライズ」(スタートレックの宇宙船)と知ってますが、当時はそんな情報はなく、またなかなか31面まで行かないから、カタチもよくわからない。
出てきたら早く撃たないと逃げられるし。で、ひろしはこのキャラを「カリッコロ」って言ってましたね。「カリッコロ」は当時ブルボンから出ていた洋風あられみたいなお菓子でした。


ゴンス:「カリッコロ」言ってたねぇ(笑)


寛斎:ドット絵は敵の動きが早くて、面数表示ぐらいしか画面から拾えなかったですね。敵も自分も回転するし。カタログの写真も小さくてドット絵は拾えなかったですね。出来た事と言えばせいぜい、編隊を組み終わった後に変形して3匹に増殖して攻めてくるザコ(ザコが画面内にいない場合はゴエイが変形する)が、
変形するときにサソリやオガワムシ、ギャルボスの色に点滅するんですけど、何色に点滅するか拾うぐらいしかできなかったですよ。あとは、ファイターの残機表示用のちょっと小さいヤツとか。


ゴンス:そんなチカチカしてたの、気にもとめてなかったな。確かにチカチカしてたような気もする(笑) そんなこと気にしてたの、世界中であんただけじゃないの(爆)


寛斎:当時は気になったんですよ、チカチカが(笑) ギャラガはその後、アーケード版ナムコミュージアム?!でしたっけ?! あれで1996年頃再録されて、ゲーセンで遊べたんだけど、やってみたら31面のエンタープライズのチャレンジングステージをクリアしたら終了になっちゃうという。


ゴンス:あんたみたいに終わらないと、インカムに差し支えるから、再録時は「懐かしんでください」程度で終わるようにしてあったんだよ(笑)


寛斎:2週目に突入して、これから!ってところで終了するという、ギャラガファンにとっては蛇の生殺しみたいな設定でしたよ。(;´д` )


ゴンス:俺達レベルでは語り尽くした感があるね。ラリーXで出てきたコピー基板、そういえばあったな。


寛斎:ギャラッグ、ギャンタ、ネビュラスビーの3つぐらいですかね、思い出せるのは。ネビュラスビーは「ネバネバビー」と呼ぶ子供がいたという「ギャラガコピー基板あるある」で締めときますか?(笑)


ゴンス:ということで、お馴染みの また来週(笑)