001-04-02
★コンテンツ
・ディグダグ以前のナムコを「Best Hit of TVGames」でカタログとともに紹介
・当時拾ったドットキャラの紹介
・No.9 ワープ&ワープ、No.8 キング&バルーン、No.7 タンクバタリアン
丹波寛斎(以下 寛斎):こんな素敵な夜にぃ~♪
怪獣:ひでごんす(以下ゴンス):ラブソングを唄うなんて~♪
寛斎:動画サイトで1989年に解散したDancerってバンドを見てたんですが、関連動画でPEARLの「Love Songを」があって…
↑はその唄い出しです。
後にボーカルのSHOTAだけが残り、大友康平氏の「ひとりHoundDog」にも似た「ひとりPEARL」から、田村直美 名での活躍…
というバンドなんですが、バンドブーム当時、PEARLではこの曲が一番好きでしたね。
怪獣:ひでごんす:合いの手を入れておきながらなんですが(爆)、PEARLはバンド名だけ覚えてるなぁ。TVKのミュートマJAPANとかLIVE TOMATOとかで見てたの? 懐かしいよね。
まぁ俺は当時、DogのLiveに一緒に行った方々と、「Dog!~」「サイコ~」なんて、Live帰りに駅の階段とかで叫んでましたよ(笑)
寛斎:私も宝島とイカ天に踊らされたクチで、相当な数のバンドを聞いてましたね。ライブハウスまで聞きに行ったり。まぁ、そんな話も機会があれば(笑)
さて、「現在、最も面白く、オリジナリティの高いTVゲームを発売している会社は、ナムコと言っていいだろう」と断定から始まるのがイカしてる会社紹介ナムコ編の続きです。
ということで、ルート5が触れていない物も含めたナムコのビデオゲームのうち、ラジアメのCMで流れていた「Best Hit of TVGames」でとりあげられた機種を順に紹介しましょう。
ナレーションが小林克也氏なんで、BEST HIT USAにひっかけてる感じですかね?
■ 画像 ワープ&ワープ カタログ
黄色地の紙に黒字で印刷。中央には画面写真が貼ってある簡易な作りで、裏面は印刷されてません
寛斎:No.9 ワープ&ワープ。1981年7月発売。背景黒のフィールドで、「ベロベロ」という敵を倒す宇宙モノ。最初のフィールドは、銃でベロベロを撃って倒す。画面外周から中央のワープゾーンに近づくにつれ、黄色→オレンジ→赤とベロベロが3色に変化。色変化に伴い、撃った時の点数も高くなります。
同色のベロベロを3体続けて倒すと、ミステリーベムというボーナスモンスターが登場。黄橙赤3色に対応したカエル500点、クラゲ1000点、クワガタ1500点が、ヤツらを撃つともらえる。
画面中央のワープゾーンが点滅しているときに通ると、もうひとつのフィールドにワープ。こちらでは時限爆弾をフィールドに設置してベロベロを退治。爆弾で自分も爆死するという、ボンバーマンの原型みたいなフィールドですね。
これはオリエンタル系のゲーセンで何回かしましたが他では見たことが無かったし、ゴンスがやってるところも見たことないですね。
ゴンス:50円のどこかで結構やったということは、あんたが言うオリエンタル系のどこかのロケでやってたんだな。あとはソードのM-5でやった気がするな。
ルート5は「ワープせんかい、ワープ」(笑)でワープしまくって、最後は敵がえらい速くなってやられてました(爆)
危険な内周(?)だと、敵の点数が高いんじゃなかったっけ?
寛斎:それがさっき言った、赤いベロベロですよ(笑) 私はワープしないで赤ベロだけ撃って、クワガタベム出しての繰り返しをやってましたよ。ヘタクソで、すぐゲームオーバーになるんですけどね(笑)
ソードのM-5ではギャラガとスーパーパックマンはやりましたが、ワープ&ワープもあったんですね。知らなかった…
サウンド的には、オープニング曲、ワープ曲、残り少ないベロベロが総攻撃をかけてくる特攻曲、面クリア曲の4曲と効果音でしたね。その他詳細はMr.ドットマンの全仕事 前編で紹介されてます。同誌では白黒のカタログをカラーで補完しました。
■ 画像 キング&バルーン ほか掲載の総カタ表紙 傷んでます 汗
■ 画像 総カタ キング&バルーンとギャラクシアン のページ
ゴンス:No.8 キング&バルーン。1980年10月発売。これはムーンエイリアン、もといギャラクシアンのアレンジというか、似てるよね。
寛斎:エイリアンが気球になった感じですかね。持機が砲台ではなく、王様になってます。王様を気球にさらわれないように守るのが目的。さらわれるところと、声を出して助けを請うところが、サン電子のスピーク&レスキューに似てますね。
砲台はやられても無制限ですが、復活するのに数秒かかり、その間に王様が連れ去られたらミスで、標準設定で王様3人拉致でゲームオーバー。太っ腹なようで、それなりのプレイ時間で終わったと思います。
これも1982年当時はオリエンタルでしか見たことが無かったですね。
ゴンス:サン電子のスピークアンドレスキューは音声出力が業界初!とカタログに謳ってありました。それに期待しすぎたのか、その後も音声合成の出力って、どれ見ても感激しなかったな。
寛斎:サウンド的にはオープニング曲と、王様の「HELP」「Thank You」「BYE BYE」の3声、効果音と少し寂しかったですね。
ゴンス:俺の記憶では、自分の砲台がでかいのよね、たしか。敵の弾に当たりやすいというか。
寛斎:ドット絵を確認すると、砲台の左右の人がヘコヘコ動くアニメになってて、16×16ドットには収まってますね。やられたときに、アジの開きみたいになるんですが、このときにタテ16ドット×ヨコ24ドットで表示してます。
このときの「開き」状態の印象が強くて、砲台デカいイメージなんじゃないっスかね?
ゴンス:そーいうことか! あと、3つのちっちゃい風船が1個にまとまって、高得点の大風船になるけど、その組み合わせで点数が違うような記憶、で高得点の組み合わせができるのを待った。
寛斎:確かにそんな設定です。でも、そんな余裕ありました?(笑) 私は3つの気球がまとまらないように、とにかく撃ってました(笑) これの単品カタログ、見たこと無いですね。
ゴンス:俺も無いけど心配すんな(植木 等 「だまって俺についてこい」風に)
寛斎:発売日を見ると、結構短期間でたくさんリリースされてます。単品カタログが無かったとしたら、この辺りの日程的なところも関係してるのかもしれませんね。勝手な推測ですが… 汗
これができた経緯は、Mr.ドットマンの全仕事 前編 をご参照ください(爆) なにしろルート5が何も書いてないから、私にもわかりませんので… 汗
拾って清書したドット絵ですが、バタリアンの爆発パターンは下書きが残ってるから自分で拾ったと思うんですが、キンバルの風船爆発パターンは何かを見ないと描けない感じですね。オールアバウトナムコにパターンそのものが掲載されてたか、その画像を拾ったのか、一番弟子のはんちゃん仕事か…
記憶が定かではありません。
■ 画像 キング&バルーン と タンクバタリア ドット絵
ゴンス:さてNo.7 タンクバタリアン。1980年10月発売。これはマイタンクで司令本部を守りつつ、敵タンクを倒すのが目的。
寛斎:これを初めてやったのは駄菓子屋でしたね。サウンド的には曲が無く、効果音のみのため録音対象にもならず、マイタンクに残りがあっても、インベーダーの「侵略ゲームオーバーパターン」同様、「指令本部破壊パターン」があり、個人的にはスッキリしないゲームでした。
実はインベーダーをあまりやらなかったのは、ただ単にヘタクソだったのもありますが、侵略ゲームオーバーに納得してなかったというのも一因ありまして…
キャラクターに使える色が1色というのは、当時のスーパーブレイクアウトの基板を改修して作るゲームという制約のため、とMr.ドットマン全仕事 前編で語られてますね。なるほど、だからキャラは単色でBGMゼロというのもなんとなく頷けます。
ゴンス:あんた、バタリアン紹介はアッサリしてるな(笑)
寛斎:まぁ、もうオールアバウトナムコとかで語りつくされてるでしょうし、今更私ごときが色々解説することも無いかと(爆) さらにはMr.ドットマンの全仕事 前編でも、作り手側からの説明もされてますし。
小野さんの実質デビュー作とのことなんですが、淡泊な解説でごめんなさい。
私が補完できるのは、カラーでカタログを載せるぐらいですが、これについてはその単品カタログも無いという(笑)
拾ったドット絵で司令部が2色描いてあるんですが、理由は忘れました。通常プレイでは、1P,2Pとも黄色表示ですねぇ。
ゴンス:俺は「タンクしバタリアン」と言われて、カラカワレマシタ。指令本部破壊はインベーダーの侵略と意味合いは同じだけど、他の所に目が行ってて、指令本部のことを忘れててやられると、ホントにガッカリした。
当時は筐体蹴っ飛ばしてました。すいません。さて、長くなってきたし、6位以降はまた来週ってことでいいでしょ(笑)
寛斎:そーですね。文面考えてると、そーでも無いんですが、画像が入ると表示画面が長くなりますからね。ということで、また来週(笑)
コメント
コメント一覧 (8)
キング&バルーンはギャラクシアン創世記の時の澤野和則さんへの取材によると元々の企画案が同一で、
宇宙もの=ギャラクシアン
子供もの=キング&バルーン
として、最初に宇宙ものを取ったのだとか。
ギャラクシアンの人気が落ち着いた頃(一年後)に自社ロケ専用でキンバルを出したわけですが、簡単に改造できる時代ですから、世に流通した9割はコピーのようです。(・_・;
一般販売無しなのでチラシは作られませんでしたが、ワープ&ワープのように写真貼り付けタイプの簡易の物があったかもしれません。(未所持です)
キンバルの破裂パターンはオールアバウトナムコに掲載されているので、それを拾ったのかな、と!
ドットマン本を何度も名前出してもらい恐縮です。ありがとうございます。
3巻目の〆切りがいよいよ厳しくなってきまして、11月頭のゲームレジェンドには間に会わず、年末の冬コミ合わせになりそうな予感です。
丹波寛斎
がしました
本当は11/3のゲームレジェンド頒布を目指していたのですが、目論見は水泡に帰し、
12/30の冬コミから頒布を開始する予定です。
それにしてもまさか澤野さんとご面識あったとは驚きです。
それでも開発の長として、若い人の面倒見の良い澤野さんならではのエピソードとして「なるほど、流石!」と納得です。
自分も高校生の時にショーで源平の作曲者の中潟さん(KAZe時代)と会って感激し、調子に乗ってアレコレ喋ってたら、名刺を頂いて「開発に遊びにきなさい」と言われたんですけど、結局怖気づいて行けなかったみたいなこともありましたし、若いとまた感性・感覚も違いますからね。
今も当時の名刺は持ってて、中潟さんと笑い話として、昇華させる事が出来たのは幸運でした。
澤野さんはエレメカ機とビデオゲーム機のジョイントになった方でナムコ開発部のカリスマ。
自分もとても可愛がって頂いて、何とか無事に本としてまとめることが出来て幸甚でした。
正月明けにドットマン本3巻目とギャラクシアン本もお送りしますよ!
丹波寛斎
がしました
今回はワルキューレで知られる冨士宏先生の『迷廊館のチャナ』サイン本イベントだったのですが、ラスト30冊はその場で絵を入れていて眼福眼福でございました。
温かくなりましたら何とか一度富山詣でもしたい所であります。
いやいや不快とか無いですよ。
でも会場で寛斎さんをご存知はITRさんとKTTさんのみかもしれません。
みんな当時はログインとかファミ通とか熱心に読んでいた筈なのにTampaを忘れてしまっているのは本当に残念なことです。
で、お話を聞いてると多分、澤野和則さん(ギャラクシアンの企画者)と岩谷徹さん(パックマンの企画者)が混同されていて、そのお二方が応対した可能性も十二分にあります。
澤野さんは70年入社、岩谷さんは77年入社で、開発を実質的に統轄していたのは澤野さんですが、開発企画課が一課と二課に分かれて、それぞれ長に澤野さんと岩谷さんが就いていた時代があります。
丁度ビタミンAM発行後のことであり、恐らくその時期のエピソードだったのではないでしょうか。
丹波寛斎
がしました
しかし、ゲーム雑誌ガイドブックとかを出している人も満遍なく読んでいないところを見ると残念ながらゲーマーの認知度としては余り高くないのかもしれません。
本当に熱心にゲームに関わり続けた方々は作り手に回ったし、ゲームファンも世代交代を繰り返したのが要因なのかな、と。
でも、自分にとってここは失われた聖櫃であり、箱舟であり、聖書の裏側です。
寛斎さんの記憶で、かつてのクリエイターとの交流を語るのは貴重な証言だし、自分は良いことだと思いますので、また書き込んでくだされば幸いです。m(_ _)m
ナムコのOBの方と話すと「良く知ってるねぇ」と言われますが、リアルタイムで追いかけているわけで、知っていて当然の側面が自分の場合はありますからね。という。w(^_^;
余り気にせずに忌憚なく語って頂ければ幸甚であります。
丹波寛斎
がしました